霧の狐道215
消灯2
消灯を過ぎ、看護婦さんの見回りが終わったころ、龍平が病室に忍び込んで来た。
黒い上下のジャージを着て、黒っぽいスヌーピーの枕を持っている。
「 よっ!」
龍平は右手を挙げて挨拶した。
「 看護婦に見つからないように黒尽くめで来たんや。
どや、見えへんやろ。」
龍平は枕を持ったまま、病室の白い壁にゴキブリのようにピッタリと体を付けた。
「 白い壁に、黒は見えるけど・・。」
「 あ、そやな。
でも、夜はやっぱり黒やで・・・。
ほれっ!」
龍平は壁から離れ、枕を俺のベッドに放り込んだ。
「 あらよっと!」
そして、掛け布団を引っ張って尻から体を俺のベッドに入れて来た。
「 ベッド、詰めろ、詰めろ。
わいも、入るで。」
「 イデデデデ、押すなよ。
俺は、病人だろ。」
「 もうちょっと詰めろよ。
狭いんだから・・・。」
「 仕方が無いなァ~。」
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消灯を過ぎ、看護婦さんの見回りが終わったころ、龍平が病室に忍び込んで来た。
黒い上下のジャージを着て、黒っぽいスヌーピーの枕を持っている。
「 よっ!」
龍平は右手を挙げて挨拶した。
「 看護婦に見つからないように黒尽くめで来たんや。
どや、見えへんやろ。」
龍平は枕を持ったまま、病室の白い壁にゴキブリのようにピッタリと体を付けた。
「 白い壁に、黒は見えるけど・・。」
「 あ、そやな。
でも、夜はやっぱり黒やで・・・。
ほれっ!」
龍平は壁から離れ、枕を俺のベッドに放り込んだ。
「 あらよっと!」
そして、掛け布団を引っ張って尻から体を俺のベッドに入れて来た。
「 ベッド、詰めろ、詰めろ。
わいも、入るで。」
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俺は、病人だろ。」
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狭いんだから・・・。」
「 仕方が無いなァ~。」
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