霧の狐道143
俺は田中爺の腹の左側に横線があるのを見付けた。
“ 何故、真っ直ぐで終わらずにL字型なんだろ?”
それで、田中爺の横線を指差して質問した。
「 その横線は?」
「 おっ!!!」
田中爺は、よく聞いてくれたと言う顔をして俺に言った。
「 これは、腸重積の跡やがな。
腸が腸の中に入って重なる病気やがな。
小さい頃になったんや。
それでやな、この縦線と横線が重なった所が、中書島でやな。
ここで、横の宇治線に乗り換えて終点まで行くと・・・。」
田中爺は、横線に沿ってボールペンを移動させ、終点を指して言った。
「 ここが宇治駅や。
宇治って、知ってるか?」
俺が首を横に振ると、田中爺は得意そうに笑いながら俺に言った。
「 平等院のあるとこやがな。
10円玉の絵にあるやろがな!」
俺は、取り敢えず頷いておいた。
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“ 何故、真っ直ぐで終わらずにL字型なんだろ?”
それで、田中爺の横線を指差して質問した。
「 その横線は?」
「 おっ!!!」
田中爺は、よく聞いてくれたと言う顔をして俺に言った。
「 これは、腸重積の跡やがな。
腸が腸の中に入って重なる病気やがな。
小さい頃になったんや。
それでやな、この縦線と横線が重なった所が、中書島でやな。
ここで、横の宇治線に乗り換えて終点まで行くと・・・。」
田中爺は、横線に沿ってボールペンを移動させ、終点を指して言った。
「 ここが宇治駅や。
宇治って、知ってるか?」
俺が首を横に振ると、田中爺は得意そうに笑いながら俺に言った。
「 平等院のあるとこやがな。
10円玉の絵にあるやろがな!」
俺は、取り敢えず頷いておいた。
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