霧の狐道236
龍平が俺に顔を近付けて言った。
「 それより、音がするで・・。」
耳を澄ますと、遠くから鞠をつく音が、田中爺のいびきの途切れ途切れの隙間に、小さく聞こえて来る。
“ てんてんてん、てんてんてん、てんてんてん。”
俺は龍平に言った。
「 来た・・・。」
「 そうらしいな・・。」
俺は由紀ちゃんのお守りを握り締めた。
「 ゴホン!」
山本爺が、咳を一つした。
「 山本爺、起きてるな。」
「 わいもそう思う。
あの音、聞こえてるんやろか?」
「 おそらく・・。」
山本爺の布団は大きく盛り上がっている。
布団を被って座っているのだろう。
“ う、ぐぐぐぐぐ、ぐっ!
・・・・・・・・・。”
田中爺のいびきが、突然、止んだ。
龍平が俺に訊いた。
「 死んだ?」
「 生きてるよ。」
☆HOMEページに戻る。
HOMEページ
「 それより、音がするで・・。」
耳を澄ますと、遠くから鞠をつく音が、田中爺のいびきの途切れ途切れの隙間に、小さく聞こえて来る。
“ てんてんてん、てんてんてん、てんてんてん。”
俺は龍平に言った。
「 来た・・・。」
「 そうらしいな・・。」
俺は由紀ちゃんのお守りを握り締めた。
「 ゴホン!」
山本爺が、咳を一つした。
「 山本爺、起きてるな。」
「 わいもそう思う。
あの音、聞こえてるんやろか?」
「 おそらく・・。」
山本爺の布団は大きく盛り上がっている。
布団を被って座っているのだろう。
“ う、ぐぐぐぐぐ、ぐっ!
・・・・・・・・・。”
田中爺のいびきが、突然、止んだ。
龍平が俺に訊いた。
「 死んだ?」
「 生きてるよ。」
☆HOMEページに戻る。
HOMEページ