霧の狐道149
病院の夜は、暗く深く更けて行く。
数時間が経ったような気はしていた。
俺には暗い闇の中をフワフワと漂っている感覚があった。
海に浮かんだように横になったまま、物音も聞こえず、暑くも無く寒くも無く、深い闇の中をフワフワと漂っている。
そして、漂いながら朦朧とした頭で考え続けていた。
“ 俺は、今、寝ているな・・・・。
いや、起きている・・・・のかな?
眼は瞑っているな。
開ければ、病院の天井が見える筈だ。
でも、眠いな。
眼を開ける気は無いし。
う~ん、しかし・・・・。
これは、考えている夢を見ているのかな?
これは夢かな?
どうかな?
寝ているのなら、今は夢の中だよな。“
俺は、漂いながら答えの出ない同じ疑問を反芻していた。
真っ暗な中で、何回かの答えを繰り返したとき、ふと、俺の頭に言葉に節をつけた音が響いて来た。
“ あらっ・・・?”
それは、始め小さな音の繋がりだった。
『 ・・・・おんばあさらえんそわ・・・・おんばあさらえんそわ・・・・。』
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数時間が経ったような気はしていた。
俺には暗い闇の中をフワフワと漂っている感覚があった。
海に浮かんだように横になったまま、物音も聞こえず、暑くも無く寒くも無く、深い闇の中をフワフワと漂っている。
そして、漂いながら朦朧とした頭で考え続けていた。
“ 俺は、今、寝ているな・・・・。
いや、起きている・・・・のかな?
眼は瞑っているな。
開ければ、病院の天井が見える筈だ。
でも、眠いな。
眼を開ける気は無いし。
う~ん、しかし・・・・。
これは、考えている夢を見ているのかな?
これは夢かな?
どうかな?
寝ているのなら、今は夢の中だよな。“
俺は、漂いながら答えの出ない同じ疑問を反芻していた。
真っ暗な中で、何回かの答えを繰り返したとき、ふと、俺の頭に言葉に節をつけた音が響いて来た。
“ あらっ・・・?”
それは、始め小さな音の繋がりだった。
『 ・・・・おんばあさらえんそわ・・・・おんばあさらえんそわ・・・・。』
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