日々の恐怖 7月18日 困惑4

ghanayama







  日々の恐怖 7月18日 困惑4







 世間話もそこそこに伯父夫婦の前にその遺品たちを置くと、伯父の顔が険しくなりました。
私はさすがに故人の日記を公開することは悪かったか、と反省したのですが、違いました。
 伯父は母の写真立てを手に取ると、

「 まだ、こんなもの持っていたのか・・・・。」

と呟いたのです。

「 どういう意味ですか?」

私は、母やその母を想う父を侮辱されたと思い、語気を強めました。
 伯父が言うには、これは昔の女優の写真で母の写真ではないとのことでした。
私は理解できないため、この人が母だと育てられたと伯父に告げました。
 伯父は、

「 そうか・・・・・。」

とだけ、言いました。
 そして、伯父は少し考えてから、私たち家族が祖父母の家から出た原因が、この写真の女性であると告げました。
 ある日、父はこの女性を亡くなった妻(私の母)として暮らし始めたらしいのです。
祖父母、伯父は、父を説得し、父はこの女性は母ではないことを納得したようですが、それ以来ギクシャクし、家を出たとのことでした。
 そして、本当の母の写真は父がすべて処分してしまったと聞きました。
私は混乱してしまい、一人茫然としてしまいました。
 そのとき、伯父の奥さんが父の日記数冊を並べて見て、

「 これ一年に一冊くらいで書かれているけど、全部同じくらいの古さに見えるね・・・。」

と言いました。
 確かに、よく見るとノートは特に日焼けもせず、日付をみなければ、どれも同じように見えました。
 私は困惑し、状況が理解出来ませんでした。
それで、私は伯父に、

「 申し訳ないが後日また来ます。」

と伝え、妻の運転で帰宅しました。
 これが先月の話です。
他の遺品から、ヒントになるものはありません。
また、父の友人と言える人を私は知りません。
だから、それから進展らしいものは何もありません。
私は、ただただ困惑しています。

















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