日々の恐怖 9月1日 深憂(3)

ghanayama





  日々の恐怖 9月1日 深憂(3)





 3年間服役していて家にいないのであれば、それを捜索願出す訳も無いし、もし仮に親が知らないうちに息子が服役してたにしても、その捜索願を受けた警察側で彼の現状は分かるはずだと思った。

“ 同姓同名の別人なのか?
それとも他の理由があるのか?”

 ここで終わらせたい気持ちと真相を知りたい気持ちに揺れて、俺は手紙に書かれていた電話番号にかけてみる事にした。
 固定電話で市外局番を見る限り、送り元の住所と一致していたし、恐らく母親だと思われる書き手の文は、嘘には思えなかった。
 聞きたい事は大きく3つ。

・息子さんは過去に傷害事件(実際は併合罪であったが詳細は省く)で服役していたのか?
・もしそうなら出所はいつだったか、また3年より前の足跡は把握しているのか?
・彼は文筆活動を志している人間だったのか?

いきなり不躾な質問揃いだったが、こっちも片足突っ込んでるので知りたい気持ちが強かった。














童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
 大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ