日々の恐怖 12月11日 高校球児の朝は早い(4)

ghanayama





  日々の恐怖 12月11日 高校球児の朝は早い(4)





 でも僕は男なわけで・・・。
高校球児なわけで・・・
で、まぁまた帰宅するわけで・・・。
家の前に老婆がいるわけで・・・ 。
同じセリフを言われるわけで・・・。
家に急いで入るわけで・・・。

 さぁ本当にどうしよう。
母に相談。
明日の朝に、もしもいたなら警察に相談しようということになった。

 翌朝!
四時半起床!
高校球児の朝は早い!
適当に御飯食べて、歯磨いて、顔洗って出発。
の前に窓から家の前を見てみた。
というか、まぁ起きてすぐ見た。

 朝四時半!
家の前!
老婆!
また同じ格好!
スペア!

 母はまだ寝てたけど、老婆がいることを伝えて出発した。
玄関から猛ダッシュで老婆をスルーする。

 また8時頃帰宅するとやっぱりいる。
迷った挙句、ちょっと話してみる。
やはり、止めて置けばよかった。

「 本当に迷惑なんです。
もうやめてください。」
「 お願いですからキスしてください。」

もう会話にもならん。

 母が警察に相談したらしいが、時は90年代。
ストーカーという言葉がまだ一般的ではない時代。
実害がない以上、警察としてはどうすることもできないらしい。
 たしかに実害はないので、俺も母もほっとくことにした。
無視してればいつかいなくなるだろうし、何かしてきても高校球児の俺が70過ぎの小さなの老婆に負けるわけがない。
 まぁ本当のこと言うと俺はかなりビビってたし、ガチの喧嘩になってもまったく勝てる気がしなかった。
いやだって、もはや妖怪の域に達している。
もう本物見たら、絶対ビビるよ。
こんなやつに勝てるかよ。











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