日々の恐怖 8月21日 要石

ghanayama



  日々の恐怖 8月21日 要石



 一週間ぐらい前の話です。
確か夕方の4時ごろだったと思うんだけれど、その日は盆休みで帰ってきていた友人と久々に飲みにでも行こうかってことで待ち合わせをしていました。
 場所は繁華街近くの駅前のベンチで、友人が来るのぼんやり一人で待っていました。
すぐ傍には、同じく待ち合わせなのかすごいチャラい感じのにーちゃんがいたんだけれど、その時は特に気にも留めていませんでした。
 ところが、少ししてからチャラいにーちゃんが突然、

「 あれ、これヤバイかも、ヤバイ、ヤバイ!」

みたいなことひたすら呟き出しました。

“ 何がヤバイいんだろう・・・。
忘れ物でも思い出したのか・・・?”

そう思って、聞くとはなしに聞いていたんだけれど、少ししてから、

“ グラッ、グラッ、グラッ。”

て感じで地震が来ました。
結構デカイって思って身構えていたら、チャラいニーちゃんが、

「 ・・・かなめいし・・、かしまのかみ・・・・・。」

と一部しか聞き取れない言葉を唱えて、

“ バンッ!”

って地面を踏んだ瞬間、揺れが治まりました。
 突然のことで俺がポカーンってなっていると、こっちを見たにーちゃんは照れたみたいにヘラヘラ笑いながら去って行きました。
 それで、その直後にやって来た友人に、

「 今、結構でかい地震あったよな?」

って聞いても、

「 そんなのなかったよ。」

とか言うし、周り見てみても誰も気づいてるような様子がありません。

“ ええ~っ!”

って思いながら、携帯で地震の情報を調べても出てこないし謎です。
 後で、ネットで検索すると、

“ ゆるげども よもや抜けじの要石 鹿島の神のあらんかぎりは ”

のことかと思いますが、違っているかも知れません。








       要石



 要石は、茨城県鹿嶋市の鹿島神宮と千葉県香取市の香取神宮にあり、地震を鎮めているとされる、大部分が地中に埋まった霊石です。
地上部分はほんの一部で、地中深くまで伸び、地中で暴れて地震を起こす大鯰あるいは竜を押さえている。
そのためこれらの地域には大地震が無いと言われます。
 鹿島神宮の要石は大鯰の頭、香取神宮の要石は尾を押さえている、あるいは、2つの要石は地中で繋がっているとも伝えられています。
要石を打ち下ろし地震を鎮めたのは、鹿島神宮の祭神である武甕槌大神だと言われ、鯰絵では、大鯰を踏みつける姿や剣を振り下ろす姿がよく描かれます。
 古くは、

ゆるげども よもや抜けじの要石 鹿島の神のあらん限りは

と詠われ、江戸時代には、この歌を紙に書いて3回唱えて門に張れば、地震の被害を避けられると言われました。











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