霧の狐道249
トイレで用を足しながら、俺は思った。
“ ここは病院なんだ。
誰もが、生きて退院出来るとは限らんのだ。”
トイレを出ると、通路は静かで田中爺はもういなかった。
田中爺の体操は無事終了したようだ。
俺はトイレから病室に戻るとき、もう一度、遠くにあるベッドを見た。
ベッドは一つ、ポツンと寂しそうに、そこにあった。
部屋にも田中爺はいなかった。
何処かに出張したようだ。
俺は部屋に入ってベッドに戻った。
そして、ベッドに仰向きになって、天井を睨みながら思った。
“ そう、ここは、病院なんだ・・・・。”
俺はまたもや複雑な気分になって、廊下のベッドの光景を思い出していた。
“ ガタン。”
しばらくして、ワゴンの音と共に、若い看護婦さんが病室に入って来た。
そして、山本爺のところに行った。
「 山本さん、熱を測るね。」
「 うん、うん・・・。」
山本爺の声が聞こえる。
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“ ここは病院なんだ。
誰もが、生きて退院出来るとは限らんのだ。”
トイレを出ると、通路は静かで田中爺はもういなかった。
田中爺の体操は無事終了したようだ。
俺はトイレから病室に戻るとき、もう一度、遠くにあるベッドを見た。
ベッドは一つ、ポツンと寂しそうに、そこにあった。
部屋にも田中爺はいなかった。
何処かに出張したようだ。
俺は部屋に入ってベッドに戻った。
そして、ベッドに仰向きになって、天井を睨みながら思った。
“ そう、ここは、病院なんだ・・・・。”
俺はまたもや複雑な気分になって、廊下のベッドの光景を思い出していた。
“ ガタン。”
しばらくして、ワゴンの音と共に、若い看護婦さんが病室に入って来た。
そして、山本爺のところに行った。
「 山本さん、熱を測るね。」
「 うん、うん・・・。」
山本爺の声が聞こえる。
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