霧の狐道219

ghanayama
「 それに女の子からお守りなんて貰って、ええなァ~。」
「 ああ、由紀ちゃんか。」
「 吉沢由紀やろ。」
「 龍平、よく覚えてるなァ~。
 俺、一回、名前言っただけなのに・・・。」
「 当たり前やろ、毎日、勉強してんにゃから。
 それに、幼馴染ってええなァ。
 憧れるなァ~、そんなの。」
「 そうか、憧れるか。
 ムフフフフフ、お金持ちに勝った気分。
 メッチャ、ハッピーじゃん。」
「 何か、妙に喜ばしてしもたな。」
「 むふふふふ、幸せ・・・。」
「 そんなの言っているのは、今のうちだけやな。
 貴志の相手は、あの女の子だろ。
 遊ぶって約束したんやから、ハハ、楽しみ!」
「 ゲッ、ヤバイ!」
「 約束は、守るもんやで。」
「 うううう・・・。
 不幸だ、俺は、不幸だったんだ。
 うううううう・・・。」
「 ついでに、もう一つ不幸な話をしたろか。」
「 何だよ、もう一つって・・・・。」
「 貴志の主治医は狸小路やろ。」
「 ああ、そうだよ。」
「 フフフフフ・・・。」
「 何がおかしいんだよ!」



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